薄毛の知っておきたい原因と基礎知識

2024年11月
  • 体験談、毛髪ホルモン量測定キットを使ってみた

    AGA

    最近、どうも疲れが取れにくく、仕事中の集中力も散漫になりがち。おまけに、なんだか髪のボリュームも減ってきたような気がする…。年齢のせいかと諦めかけていた時、インターネットで「毛髪ホルモン量測定キット」なるものを見つけました。自宅で簡単にホルモンバランスがチェックできるという謳い文句に惹かれ、半信半疑ながらも試してみることに。キットが届き、中を開けると、毛髪を採取するための小さな袋や説明書、返送用の封筒などが入っていました。説明書に従い、後頭部の目立たない部分からハサミで髪の毛を数十本カット。痛みもなく、思っていたより簡単です。採取した髪の毛を袋に入れ、必要事項を記入した用紙と共に返送用封筒で送付。あとは結果を待つだけです。数週間後、メールで結果が届きました。PDFファイルを開くと、測定されたホルモンの種類と数値、そしてそれぞれのホルモンがどのような働きをし、基準値から外れている場合にどのような影響が考えられるかといった解説が記載されていました。私が特に気になっていたのは、ストレスホルモンのコルチゾールと、男性ホルモンのテストステロンです。結果を見ると、コルチゾールの値が基準値よりもやや高め。やはり日々の仕事のプレッシャーが影響しているのかもしれないと妙に納得しました。一方、テストステロンの値は基準範囲内でしたが、やや低め。これが最近の活力不足や髪の悩みと関係しているのかも…と少し不安になりました。キットの提供会社からは、結果に基づいた生活習慣改善のアドバイスも添えられており、例えばコルチゾールが高い場合は、リラックスする時間を作ることや質の高い睡眠を心がけることなどが推奨されていました。この結果を受けて、すぐに何かが劇的に変わったわけではありませんが、自分の体の中で何が起こっているのか、その一端を垣間見ることができたのは大きな収穫でした。そして、この結果をきっかけに、近いうちに一度専門医に相談してみようという気持ちにもなりました。毛髪ホルモン量測定キットは、あくまで健康状態を知るための一つのツールですが、自分自身の体と向き合い、生活習慣を見直す良いきっかけを与えてくれるものだと感じています。

  • AGAのセルフチェック、限界と判断の注意点

    薄毛

    インターネット上には、AGA(男性型脱毛症)かどうかを自分で判断するためのセルフチェックリストが数多く存在します。例えば、「生え際が後退してきたか」「頭頂部が薄くなってきたか」「抜け毛が増えたか」「髪にハリやコシがなくなったか」「家族に薄毛の人がいるか」といった項目が一般的です。これらのチェックリストは、AGAの初期症状に気づくきっかけとしては有用ですが、それだけでAGAと断定することには限界があり、いくつかの注意点も存在します。まず、セルフチェックはあくまで自己評価であり、客観性に欠ける可能性があります。自分では「少し後退したかな」と感じていても、実際には加齢による自然な変化の範囲内であることもありますし、逆に、深刻な状態であるにも関わらず、楽観的に捉えてしまうこともあり得ます。また、抜け毛の量や髪質の変化は、季節の変わり目や体調、ストレス、生活習慣の乱れなど、AGA以外の要因によっても起こり得ます。これらの要因とAGAの初期症状を正確に見分けることは、専門家でなければ困難です。さらに、薄毛の原因はAGAだけではありません。円形脱毛症や脂漏性脱毛症、甲状腺疾患に伴う脱毛など、他の病気が原因で薄毛が進行している可能性も否定できません。これらの場合、AGAとは異なる治療法が必要となります。セルフチェックでAGAの可能性が高いと判断し、自己判断で市販のAGA治療薬などを使用した場合、もし原因が異なれば効果がないばかりか、副作用のリスクを負うことにもなりかねません。セルフチェックは、あくまで「専門医に相談するきっかけ」と捉えるべきです。もし、チェックリストの複数の項目に当てはまったり、自分自身で薄毛の進行を強く感じたりした場合は、速やかに皮膚科やAGA専門クリニックを受診し、医師による正確な診断を受けることを強くお勧めします。医師は、専門的な知識と検査機器を用いて、客観的かつ総合的にAGAかどうかを判断し、もしAGAであれば適切な治療法を提案してくれます。自己判断に頼らず、専門家の意見を仰ぐことが、薄毛の悩み解決への最も確実な道と言えるでしょう。

  • 縮毛矯正の頻度と薄毛リスク。適切な間隔とは?

    AGA

    縮毛矯正は、くせ毛の悩みを解消してくれる一方で、髪や頭皮に負担をかける施術です。特に薄毛を気にしている方にとっては、施術の頻度がどの程度薄毛リスクに影響するのか、非常に気になるところでしょう。結論から言うと、縮毛矯正の頻度が高ければ高いほど、髪と頭皮へのダメージは蓄積しやすくなり、結果として薄毛のリスクも高まる可能性があります。では、適切な施術間隔とはどの程度なのでしょうか。これは、個人の髪質、くせの強さ、髪の伸びる速さ、そして何よりも髪と頭皮の健康状態によって大きく異なります。一般的に、縮毛矯正の持続期間は3ヶ月から半年程度と言われていますが、これはあくまで目安です。美容師と相談し、自分の髪の状態に合わせた最適な間隔を見つけることが重要です。理想的なのは、新しく伸びてきた根本部分(リタッチ)のみに縮毛矯正を施し、既に矯正がかかっている毛先部分には薬剤をつけないようにすることです。これにより、毛先へのダメージの蓄積を最小限に抑えることができます。全体に縮毛矯正をかけるのは、髪の状態にもよりますが、1年に1回程度、あるいはそれ以下の頻度に留めるのが望ましいでしょう。特に、髪が細い方、ダメージを受けやすい髪質の方、頭皮が敏感な方は、より長い間隔を空ける必要があります。施術を受ける際には、必ず美容師に前回の施術日を伝え、髪と頭皮の状態をチェックしてもらいましょう。美容師が「まだ施術には早い」「髪がかなり傷んでいるので、今回は見送った方が良い」と判断した場合は、そのアドバイスに従うことが賢明です。無理に短期間で施術を繰り返すと、髪が薬剤や熱のダメージに耐えきれず、チリチリになったり、断毛したりするリスクが高まります。また、抜け毛が増えたり、髪が細くなったりして、薄毛が進行してしまう可能性も否定できません。薄毛を気にしているのであれば、縮毛矯正の頻度をできるだけ少なくし、その分、日々のトリートメントや頭皮ケアに力を入れることをお勧めします。また、縮毛矯正に頼らなくてもくせ毛を活かせるようなヘアスタイルを美容師に提案してもらうのも一つの方法です。髪と頭皮の健康を第一に考え、無理のない範囲で縮毛矯正と付き合っていくことが大切です。